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c*****さんのレビュー

カリュウド
1976年、50年近く前に発表された、高校生にして殺人鬼な男子を主人公に据えたスリラー。古い作品だけに展開の粗さも目につくが、陳腐さよりも凄惨さのほうが際立つ場面もある。昔のコはこんなコワイマンガも平気で読んでたのか。 ヒーローの冷酷さは、轢き逃げを起こした国会議員への見せしめを行う第二話で顕著。
2022年2月4日
シンソウガクシャ
HXL(ヒーロークロスライン)という合作企画のなかでは好きな物語ではあるけど、単体では説明不足だし物足りない。特殊能力者の出現が認知されてる背景も、、警察組織が彼らの一部に対抗するための装備を整えていった過程も踏まえて読み返せば、印象は変わるかも知れない。
2021年12月26日
嘘解きレトリック
昭和初期、探偵の名が「祝」というのは古風な探偵もの・冒険小説を好むものにはツボ。岩井三郎という実在の調査員がモデルのヒーローは他には祝十郎というのがあります、『月光仮面』の。……作品には関係ないかな。
2021年4月26日
魔法なんて信じない。でも君は信じる。完全版
「原稿の紛失」というアクシデントを題材に、事態の推移を簡潔に表すコミックと、作者が表現する手管や読者による様々な受け止め方を深く内省した、明快だが精緻なテキストとが交互に綴られた作品。どこに息抜きを求めれば良いか分からないまま大急ぎで読み進めるという奇妙な読書体験をすることができた。
2021年3月9日
歌うたいの黒うさぎ
あら期間限定なの。残念だこと。 主張と気遣いがないまぜになった生々しい人たちがてんでに動いて軽やかに物語が流れていくのが、くどい筋立てのマンガが多いうちにあって大変新鮮でしたわ。
2021年1月6日
北森サイ短編集
これは本当にどうでもいいことなんだけど「泣き虫父さん」に出てくるレシプロ機の前後が違っています(プロペラがついてるほうが後ろ)。 何度か読み返して、前後が違ってるけど飛んでるんだと思うことにしました。
ネタバレを含みます
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2020年11月16日
喰いタン
もとは腕利きの警察官だったという歴史小説家を探偵役に据えた連作。倒叙ありサスペンスあり人情噺ありと構成は多彩。肝の座った正義漢だが約束事や忠言をまったく意に介せず底抜けに口卑しい主人公が繰り返すドタバタ劇は微笑ましいが時に「読者というものは、作者がふざけていると思いこんでいれば馬車一杯の手がかりすら見逃してしまうものだ」というディクスン・カーの名言を体現して冴える。
2020年7月15日
命を救った死神
「他人を食い物にする連中です」「連中は心が不安定な人間がカモだと知っています」お前が言うな。 慰めと励ましの上手な死神という不条理な存在と、心惑う女性とがひたすら可笑しい。語られることに嘘がないところも味わい深い。
2019年10月15日
ブルーピリオド
良い。青春のおはなしのタイトルに「青の時代」だとか完璧。たぶん絵描きならではの知識をどっさりと盛り込んだ情景描写のなかで、高2にして絵画に目覚めた主人公はこれから何を感じてゆくんだろう、って知りたくなる。
2019年6月26日
わいるど☆ぷりてぃっしゅ
これは確かに色々酷い。酷くて良い。こんなマンガに顔をしかめるような大人になっちゃったんだな私。 ごく若い子供に見せればゲラゲラ笑ったんじゃないかと思うけど、それにしちゃ露出が多すぎるか。 困ったもんだ。
2019年1月12日
ホモホモ7 完全版
1970年の作品。劇画のモチーフと(当時の)青年漫画の奔放な表現とを一緒くたにして少年マンガ誌「週刊少年マガジン」に持ち込んだ、ギャグマンガの歴史の指標的な作品……という予備知識がないと読み通すのは辛いかもしれない。 (「超人ヒッチ」って本当にやってたんだなあ) 今読んでも呆気に取られるばかりだが、当時の編集者もそうとう狼狽えさせられたらしく、わりとどうでもいいようなチェックがあちこちに入っているらしい(作者と大塚英志氏との共著『まんが学特講 目からウロコの戦後まんが史』に拠れば)。 ※こちらの作品には作者からの聞き書きが掲載されています。>https://www.sukima.me/book/title/BT0000298068/
2018年12月27日
パンゲア・エゼル
前作「パンゲア』から一転、不幸の種に関わったものたちへ唐突な終焉が訪れる。もう語られることのない未来に、残された者にとっての救済があることを願う
2018年11月4日
アサシン ichiyo
女の子のアップ見るまで気が付かなかったけど『山と食欲と私』の人だった。とりあえずチェック
2018年9月25日
昭和元禄落語心中
単行本見てアニメ観て、また電子版も見ました テレビのほうのは演者さん等が力を尽くして、画に落語を再現なさっていらしたけれども、原作のこっちは落語なんざ識らなくても解ります 楽しめます 人の情が幾重にも絡んで怖いほど。お薦めです お薦めですとも
2018年9月13日
エスの解放
古い、古い漫画。何人もの作家が最初に試みるもののような、手探りで白頁を埋め、語りを紡いでいった跡を辿るようで、息苦しい思いを抱きつつ読み進めることになる。
2018年9月10日
頭文字D 超合本版
もう感嘆しかない。どれだけ経験を積めばこんな、流れるようなネームを切れるようになるんだか想像もつかない 枠ごとに止め絵を配置する手法と一線を画した、右上から左下まで視線が流れていくようなコマ割りも、マンガ的と言ってしまえばそれまでの出来過ぎな偶然によって、運転技術の進化やバトルの決着が起きる話運びも、なんともいえない凄い
2018年8月26日
きのこ人間の結婚
原始的な社会を舞台に、ひとつがいの夫婦が関わる試練と冒険の物語。ただし、彼女たちはヒトの世から遠く隔たった星に根を下ろした「きのこ人間」たちだったのです。そんな感じ。 シンプルな線で描かれる女性に似た彼らがそれぞれの思惑のままに張り合う様子は、厳しくもまた民話を思わせるのんきさを湛えて楽しい。
2018年6月8日
モーティヴ -原動機- ~リフュールド~
オートバイという魅力的なガジェットを背景に退かせて、オートバイに乗る人の心が他人との関わりによって移ろう様を丁寧に描いた作品群です。 バイクレースへの復帰を決意した男の話、英車のレストアに着手した高校生の話、珍しくもトライアル競技の話と、題材はさまざま。ラフな線で描かれた実在の車種それぞれを見るのも楽しい。
2018年4月20日
おせん
大事なデータが入ってるであろうパソコンが処分されて、エロ本何冊かのほうが手元に残される━━そんなシーンを紙媒体じゃなく電子書籍のほうで読むのは何か抵抗があるなあ。とまれ、形の残る物、心の琴線に触れる物にこそ価値があるのだと受け入れて読むなら、才知を尽くして手間暇かけて創り上げてゆく展開にも大いに惹かれるところがあると思います。気の毒なグリコ君も頑張れ。
2018年4月6日
きりきり亭主人
逸品・生活・拘りといったものを絡めてドラマにするなら、対するに無知・勘違い・騙りといった悪しきものを置くのが定番。ちょっと違ってこのマンガは、下卑た話題と真っ当な知見とで葛藤させつつ物語っています。 お下品な登場人物の調子のいい言動も、そこを緩急の緩のほうだと思えば笑ってスルーできると思うのですが如何。 鋭い視点とシャープな絵柄はさすがこの作者の物だと感じました。
2018年3月31日
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