c*****さんのレビュー
魔法なんて信じない。でも君は信じる。完全版
「原稿の紛失」というアクシデントを題材に、事態の推移を簡潔に表すコミックと、作者が表現する手管や読者による様々な受け止め方を深く内省した、明快だが精緻なテキストとが交互に綴られた作品。どこに息抜きを求めれば良いか分からないまま大急ぎで読み進めるという奇妙な読書体験をすることができた。
2021年3月9日
46
ブルーピリオド
良い。青春のおはなしのタイトルに「青の時代」だとか完璧。たぶん絵描きならではの知識をどっさりと盛り込んだ情景描写のなかで、高2にして絵画に目覚めた主人公はこれから何を感じてゆくんだろう、って知りたくなる。
2019年6月26日
10
わいるど☆ぷりてぃっしゅ
これは確かに色々酷い。酷くて良い。こんなマンガに顔をしかめるような大人になっちゃったんだな私。
ごく若い子供に見せればゲラゲラ笑ったんじゃないかと思うけど、それにしちゃ露出が多すぎるか。
困ったもんだ。
2019年1月12日
27
ホモホモ7 完全版
1970年の作品。劇画のモチーフと(当時の)青年漫画の奔放な表現とを一緒くたにして少年マンガ誌「週刊少年マガジン」に持ち込んだ、ギャグマンガの歴史の指標的な作品……という予備知識がないと読み通すのは辛いかもしれない。
(「超人ヒッチ」って本当にやってたんだなあ)
今読んでも呆気に取られるばかりだが、当時の編集者もそうとう狼狽えさせられたらしく、わりとどうでもいいようなチェックがあちこちに入っているらしい(作者と大塚英志氏との共著『まんが学特講 目からウロコの戦後まんが史』に拠れば)。
※こちらの作品には作者からの聞き書きが掲載されています。>https://www.sukima.me/book/title/BT0000298068/
2018年12月27日
6
昭和元禄落語心中
単行本見てアニメ観て、また電子版も見ました
テレビのほうのは演者さん等が力を尽くして、画に落語を再現なさっていらしたけれども、原作のこっちは落語なんざ識らなくても解ります
楽しめます
人の情が幾重にも絡んで怖いほど。お薦めです
お薦めですとも
2018年9月13日
6
モーティヴ -原動機- ~リフュールド~
オートバイという魅力的なガジェットを背景に退かせて、オートバイに乗る人の心が他人との関わりによって移ろう様を丁寧に描いた作品群です。
バイクレースへの復帰を決意した男の話、英車のレストアに着手した高校生の話、珍しくもトライアル競技の話と、題材はさまざま。ラフな線で描かれた実在の車種それぞれを見るのも楽しい。
2018年4月20日
37
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12