に*****さんのレビュー
顧問など!
話は割と面白いと思います。作者のソフトテニスへの熱い情熱を感じます。
しかし絵が下手。気合い入れて描いてるハズの表紙でさえデッサンおかしいです。
絵は描いてるうちに上達したりもしましょうが、問題なのは更に構成も下手なこと。なので、試合シーンで何が起こってるのかわかりづらい。スポーツ漫画としては致命的かと。
キャラ設定も、主要キャラでもない人も小面倒な苗字なので覚えづらい。キャラ自体も主・脇にメリハリがなく印象に残りづらい。
基本設定など割と「面白い」と思って読み始めたのですが、途中で挫折しました。
一昔前の紙媒体商業誌などで描いてたら担当編集者から即指摘が入ってたでしょう。
話自体は悪くないので残念です。
2020年12月22日
2
源氏物語
冒頭の原文、歴史的仮名遣いと現代仮名遣いが混じってる…
ざっくり読んだところ、たぶん作者は「源氏」本文は読んだこともないですね。エッ、そこ削っちゃう?みたいな省略(高麗の人相見が登場するが、ただ容貌を褒めるだけ。肝心の「帝となる人相を持つがそうなると国が乱れる。位人臣を極めるのもまた違うよう」という予言はカット)も多々。
平安朝について碌に調べてもいないのか、時代考証が雑。
装束については、平安中期の絵画的資料は乏しいので難しい(現存するもの多くは数百年後に描かれたもの)と思いますが…それにしても、これじゃあ戦国以降の小袿姿に無理やり袴履かせた感じですね。
帝が烏帽子を被っているシーンがありますが、在位中は常に「冠」を着け、天皇が烏帽子をかぶるのは譲位後となります。同じシーンでは室内が畳敷きになっていますが、この当時は板張りで座所に畳(この畳も身分によって畳縁の模様が異なる)を敷くだけです。
桐壺更衣のお産のシーンで、修験者が祈祷していますが、頭巾・篠懸・結袈裟は室町以降の姿です。このシーン、あきらかに安田靫彦「御産の祷」を参考にしているようですが、なんでここで山伏なんて描いちゃったか。元ネタのように殿上人に米を撒かせておけばよかったのに。また、産婦(桐壺の更衣)を諸肌脱ぎで描いていますが、「御産の祷」画中の半裸の女性は、産の苦しみを肩代わりするための憑座(よりまし)です。ここも間違い。
死期の迫った桐壺更衣の宿下がりに唐車を用いていますが、これは天皇や上皇の乗り物です。立后もしてない更衣が使わないでしょう。その前の宿下がりには糸毛車(身分の高い女性が用いる)を描いているのに、何故変えちゃったのか、気になりました。また、このシーンの光源氏の髪型、江戸中期以降の幼児の髪型ですね。平安中期、この年頃なら目刺し髪か尼削ぎでしょう。描いてておかしいと思わなかったのか?
あと、白昼に殿上人が直衣で昇殿していますが、束帯が正しい。束帯にしとけば、いちいち柄も描かなくてよかったのに。
ざっくり気になった点だけ指摘しましたが、ツッコミどころ満載です。
美術(小道具)は筋立てに関係ないと仰る向きもありましょうが、やはり時代物はある程度「その時代らしさ」は大事だと思うのです。
台詞回しもまるで江戸時代モノ。いまだかつてない骨太の「源氏物語」でした。むしろそれを楽しむべきなのか。
2019年2月3日
31
私が姑を殺した、雨の日
1話目がちょっと残念だったのですが、面白い展開になってきました。(姑の設定が残念。このくらいの年齢の京都人はあんなストレートな嫌味言いません。もっと巧妙。ただ、姑の話す「京都弁」が全然京都弁じゃないので、「京女」じゃなくて、単に京都に住んでただけの田舎出身の人なのかもねー、と考えると、あれだけ主人公を田舎者呼ばわりして虐め抜くのも納得(同族嫌悪)…てのは、たぶん穿ち過ぎw)
タワマンの割にキッチンがショボすぎる…とか、
東京の人がイントネーションで関西弁の差異(大阪と京都の違い)なんかわからんだろう(普通は「お客さん、関西出身?」とか聞くくらいでしょう)…とか、ディテイルの甘さはありますが、展開に勢いが出てきたので、あまり気になりません。今後に期待してます。
ネタバレを含みます
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2019年1月27日
46
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