鋭敏に日々の自分の経験から人間観察を行った上での、しっかりとした内容の作品だと思います。
人間、やはり自分が1番可愛くて仕方ない事。
「良い人」という存在になれている自分に酔ってる者。
現実から見える有りがちな不条理や同調圧力。
各編のキャラクターの中で誰に目線を当てるかによって、色んな考えが
浮かびます。面白いです。
主人公だけじゃなくて、端役の人でも視点を当てて、自分に置き換えると
楽しめます。
多分、それはリアリティが滲み出てるからだと思われます。
余りにも、現実的過ぎる話です。
山田花子先生は優れた観察眼をお持ちだったのでしょう。
私にとっては、心に残る作品でした。
良ければ、1話だけ読んでみるのもありかと思われます。
*今の画力や絵のタッチでこの漫画を見てみたかったです。
その為、内容だけなら星5ですが、絵は正直星4くらいです。
ですが、当時の漫画という事を考慮して、星5にしてます。