弟の命を繋ぐ力を持つ兄・桐と、死んだはずの弟・可南。二人の兄弟の愛と戦いの日々を描いた、オカルティック・ロマン譚。桐には幼い頃から死者と交信する力があった。桐が「迷い人」の魂を浄化すると、その欠片が死んでいるはずの可南の命を繋ぎ、可南の中から旋律が生まれる。その曲を売る事で二人は二人きりで生きて来た。そんなある日、可南が怖ろしい呪いつきの首飾りを、そうとは知らずに買ってきてしまい…。