このドラマは面白い。当時としては舞台設定がテンコ盛りだった。もう一つは言葉の使い方の面白さである。人気番組の【定番セリフ】【アニメから取って来たもの】【作者自身をコケにしている】などの言葉尻が見事に結集している。例えば、今の世代の人には分からないだろう、【てめぇら人間じゃねぇ、叩きってやる】このセリフをドラマ上でもじって使っている。また、【かぼちゃの馬車と、ガラスの靴】が知らないものもいるらしい。ケガばかりしているから作者は【絆創膏】描くのが面倒だとセリフにある。今見ても古臭さは無いと思う。むしろ、今の世代の漫画家にここまで想定して描けるかが疑問にも思う。実際問題として、今の作家は長編漫画が描けていないのが実情でもある。アイディアが乏しくて、更に、膨らませる為の資料や取材などをほとんどやらない。ネットで情報を手に入れることが出来る時代のはずだが、描くための手法を知らないようでもある。絵は描けるがシナリオはズサンと言う作家は多い。それ故に、単発で終わってしまうか、その後がないのだ。要は【シナリオを描くだけの能力がない】作家が多くなっているのだろう。巷では漫画本が売れないと言われる。しかし、ネットでは売れているのだ。ただ、電子版は画質が良くないようだ。4K時代が囁かれ、次は8Kだと言われている。加えて大画面化時代が拍車をかけている。それに対応した電子版の普及も重要ではなかろうか。