あらすじ
1型糖尿病と診断された小学5年生の烏丸かこは、両親の勧めで夏休みにサマーキャンプを訪れ自分と同じ境遇の子供達と触れ合い、成長していく……「げんきの森日記」
1型糖尿病の治療を続けながら野球のエースを目指している小学6年生の北野海(かい)。ある日、進路選択の際に病気に合わせた生き方に反発し、強引にインスリン治療を止めてしまい……「Hello、world」
1型糖尿病をテーマにした二作品を収録。
あらすじ
1型糖尿病と診断された小学5年生の烏丸かこは、両親の勧めで夏休みにサマーキャンプを訪れ自分と同じ境遇の子供達と触れ合い、成長していく……「げんきの森日記」
1型糖尿病の治療を続けながら野球のエースを目指している小学6年生の北野海(かい)。ある日、進路選択の際に病気に合わせた生き方に反発し、強引にインスリン治療を止めてしまい……「Hello、world」
1型糖尿病をテーマにした二作品を収録。
みんなのレビュー レビューする
山田圭子さんの描く漫画を、いつも楽しませてもらい、他の作品も見てきて、山田圭子さんの丁寧な作品作りに好感を抱いています。
他作品で感想を書こうか迷いましたが、今回の1型糖尿病を題材にした作品を読み、山田圭子さんの作品作りへの熱意も感じられたので、レビューを書かせていただきました。
ページごとのセリフや描写が綿密で、一コマずつしっかり書き込んでいるのが感じられます。
それでいて、窮屈過ぎない適度なコマ割りや、人物の仕草が豊かで、セリフが濃くなるように調整する描き方が絶妙で、読者を読ませたい気にさせる表現力は素晴らしいですね。
基本手抜きせず、読者に伝えたいことをしっかり伝えようとする直向きな姿勢も、山田圭子さんを気に入った理由です。
1型糖尿病にかかった小学5年生の女の子や、同じ病気で12歳の野球少年は、どちらも若くして決して治ることがない病気に、ただただ理不尽なのが切ない…。
1型糖尿病の主人公達は、子供心に何でこんな病気になってしまったのか、作者様が大人目線で描くのは難しかったかと思います。
それでも他作品と同様に、徹底した取材で病気の発症原因や、主な症状、症状の抑え方などを含めて、子供の心情をしっかり表現できていると感じました。
1型糖尿病を抱えた子の保護者の方や、その子本人の話を聴き、それらを上手く作品に落とし込めたのが窺えます。
病気を気にせず、当たり前に生きていける子達がいる一方で、1型糖尿病のせいで、好きな物を好きなだけ食べられない子にしてみれば、結構辛いことなのでしょうね…。
しかも、毎日インスリンを打たなければ生きていけないのは、子供には特に残酷過ぎます。
だからと言って生きることを諦めず、大人のサポートを得ながら、患者である子供自らインスリンの打ち方を覚えて、普通の子と変わらず生活しようとする姿勢に胸を打たれます。
1型糖尿病を気にせず普通に生活できることが、いかに幸せであるかを考えさせる作品です。
病気なしで生きられることが、ありふれているようで、実はとても恵まれていることなのかも、この作品から読み取れます。
普通の子みたいに、当たり前でない事実を止めながら生きていく子達の姿を、山田圭子さんの感性や表現力で、漫画に書き込まれています。
厳しい現実でも、病気の子達が精神的に強くなり、前向きに未来に向かおうとする成長過程も、好感を抱けます。
2021年5月15日
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91
時間ごとに注射を打つなど不便があっても、医療を受けられる幸せ、今生きてる幸せを感じられるといいね。ここに出てきた先生のように、自分もサバイブして生き抜いてきた生き方を通して患者を診てくれる先生に出会えたら幸せだなぁ。私は医者にかかれない極貧地域の支援活動もしているので、医療が進んでいる日本のすばらしさを感じるとともに、それを享受できるありがたさもしみじみ感じます。
2021年9月21日
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36
これ、プリントアウトして小学校の保健室とか図書室に置いといた方がよくないですか?
「糖尿病=贅沢病」という偏見があって(2型はそういう側面もあってあながち間違いでもないんですけどね…)、子供はならないとか親の教育が悪かったとか言われがちと聞きます。違うんだよ、本人が一番大変だしこうして体調管理をしているよ、という知識の一助になるはず。
2021年5月17日
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17
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山田圭子さんの描く漫画を、いつも楽しませてもらい、他の作品も見てきて、山田圭子さんの丁寧な作品作りに好感を抱いています。
他作品で感想を書こうか迷いましたが、今回の1型糖尿病を題材にした作品を読み、山田圭子さんの作品作りへの熱意も感じられたので、レビューを書かせていただきました。
ページごとのセリフや描写が綿密で、一コマずつしっかり書き込んでいるのが感じられます。
それでいて、窮屈過ぎない適度なコマ割りや、人物の仕草が豊かで、セリフが濃くなるように調整する描き方が絶妙で、読者を読ませたい気にさせる表現力は素晴らしいですね。
基本手抜きせず、読者に伝えたいことをしっかり伝えようとする直向きな姿勢も、山田圭子さんを気に入った理由です。
1型糖尿病にかかった小学5年生の女の子や、同じ病気で12歳の野球少年は、どちらも若くして決して治ることがない病気に、ただただ理不尽なのが切ない…。
1型糖尿病の主人公達は、子供心に何でこんな病気になってしまったのか、作者様が大人目線で描くのは難しかったかと思います。
それでも他作品と同様に、徹底した取材で病気の発症原因や、主な症状、症状の抑え方などを含めて、子供の心情をしっかり表現できていると感じました。
1型糖尿病を抱えた子の保護者の方や、その子本人の話を聴き、それらを上手く作品に落とし込めたのが窺えます。
病気を気にせず、当たり前に生きていける子達がいる一方で、1型糖尿病のせいで、好きな物を好きなだけ食べられない子にしてみれば、結構辛いことなのでしょうね…。
しかも、毎日インスリンを打たなければ生きていけないのは、子供には特に残酷過ぎます。
だからと言って生きることを諦めず、大人のサポートを得ながら、患者である子供自らインスリンの打ち方を覚えて、普通の子と変わらず生活しようとする姿勢に胸を打たれます。
1型糖尿病を気にせず普通に生活できることが、いかに幸せであるかを考えさせる作品です。
病気なしで生きられることが、ありふれているようで、実はとても恵まれていることなのかも、この作品から読み取れます。
普通の子みたいに、当たり前でない事実を止めながら生きていく子達の姿を、山田圭子さんの感性や表現力で、漫画に書き込まれています。
厳しい現実でも、病気の子達が精神的に強くなり、前向きに未来に向かおうとする成長過程も、好感を抱けます。
2021年5月15日
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時間ごとに注射を打つなど不便があっても、医療を受けられる幸せ、今生きてる幸せを感じられるといいね。ここに出てきた先生のように、自分もサバイブして生き抜いてきた生き方を通して患者を診てくれる先生に出会えたら幸せだなぁ。私は医者にかかれない極貧地域の支援活動もしているので、医療が進んでいる日本のすばらしさを感じるとともに、それを享受できるありがたさもしみじみ感じます。
2021年9月21日
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36
これ、プリントアウトして小学校の保健室とか図書室に置いといた方がよくないですか?
「糖尿病=贅沢病」という偏見があって(2型はそういう側面もあってあながち間違いでもないんですけどね…)、子供はならないとか親の教育が悪かったとか言われがちと聞きます。違うんだよ、本人が一番大変だしこうして体調管理をしているよ、という知識の一助になるはず。
2021年5月17日
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