普通とか平凡っていうのは、人が一番安心していられる状況なのかなぁと思う。主人公のるみ達のように、特殊な能力を持って生まれて来たというだけで、親からも畏怖や怪奇の目で見られて遠ざけられ孤独感を植え付けられる。そんな中で、自分のことを有りのままに受け入れてくれるジンさんに出会い芽生えた恋心。45歳差っていうのは話を盛り上げるための設定だろうけど、年齢差なんてきっとどうでも良いことで、自分のことを変な目で見ないで認めてくれる、ただそれだけで心が満たされるんだと思う。同じように別の特殊な能力を持つかえちゃんと月野の二人にしても。
誰もが皆、それぞれの境遇や立場の中で自分達なりの幸せを見つけていけるといいな、この“ファンタジー”のように。