うーん。面白いところもあるんだけど,主人公のキャラクターが不安定というか,はちゃめちゃ過ぎて感情移入できない。「なぜそんなことをするのか」という行動原理がよくわからない。立花の方が一貫性があって魅力的。▼
あと鏡丈二さん原作のゴルフ漫画にはなぜか,マナー以前の悪辣な妨害行為をするプレイヤー(本作では芝野)が居て,しかもそういうプレイヤーがストーリーに延々居座り続けるものだから,不快極まりない。ストーリーから消える時思い切りたたき潰されればカタルシスもあるのだろうが,そういうふうにもならないし。最後後日談に芝野は出てこなかったけど,どうなったんだろう?▼
話としては長いが,よく考えると2ラウンドしかしてない。それでこの長さはうーむとなる。まあこの時代のスポーツ漫画はわりとそういう感じ=細かい枝葉を延々と書いて1試合がめちゃくちゃ長い,ということが多かった気もするが。▼
3巻2話:11番ホールの戸橋の攻め方を「だれも考えなかった」は流石にありえないのでは。▼
最後に製本(?)について。連載上の1話とsukima上での1話が一致していないので読みづらい。さらに,そのせいだと思われるがところどころページが飛んでる(特に巻末)。もともと3巻から始まるような状況だったので(いつまにか修正された),電子化に際していろいろ不手際があった作品なのだと思うが,さすがにページ飛ぶとストーリーが追えない。