面白い。とにかく読後感が爽やかで,最後に一陣の涼風が吹き抜けるような感覚がある。▼
しょっぱなから「アルバイト」という外来語が出てくるあたり,時代考証みたいなめんどくさいことをしたくないという作者の強い意志(笑)が感じられるが,他にも "江戸時代の幕藩制度ってこんなんじゃないよなぁ" と感じられるところが多々ある。たぶん作者は江戸時代を舞台にした時代劇を描きたかったんじゃなくて,侍ファンタジーを描きたかったんだと思う。▼
読後感の "風" は,廣雪の能力ともつながる話なのかもしれないとふと思った。