試読可能な1巻のみ読了。地元紙のコラムで名前が挙がっていたので改めて読んでみたが、機会が有るたび4~5回読んで今回もまた飽きが来ず、その点やはり凄いと思った。出版後に本格化した国内の反ロ感情の盛り上がりのような、その時々の流れにはさすがに対応していないものの、だからこそ安易なヘイトや、おかしなへつらいなどが無く、情報も箇条書き的な明快さを持って描かれる。タイトルに反しそれほど地政学には特化していないとは言え、今後も冷静、かつ秀逸な国際関係の入門書として読んでいける作品と思う。いずれは予算を作りぜひ最終巻まで読破したい。