2巻まで読了。
これ、面白いです。史実に即した歴史ものなんだけど、その前にめっちゃ楽しい。背表紙折り返しに「程よい軽さ、適当さを忘れずに」って松井先生が書かれてますが、程よさ加減がまさに絶妙。
主人公の若君はビジュアル的にも性格的にも最強に可愛くかつ上品。親兄弟一族郎党の仇でありおそらくラスボスであろう足利尊氏も惚れちゃいそうに魅力的だし、倒していく敵の造形もいい。フツーに闘って倒すんじゃなく、愉しげに逃げながら強い大人を倒しちゃう。天才的に逃げ上手な若君は、逃げちゃいけない局面でだけは毅然として立ち向かうのが最高です。
同時に、笑えるシーンもいい感じに配合。現代の感覚には合わない「動物虐待」シーンへのいいわけには吹きました。未来がむにゃむにゃと見えちゃったりする現人神の怪しいおじさまは重要キャラなんだけど、お笑い担当でもあるよーな。2巻最後で出てきた次なる敵らしきヤツもなんかイケメンで先が楽しみ。
これ、いずれアニメやゲームになったら凄く映えそう。