当時からすでに古い主人公のステレオタイプとされた野生児タイプのナナシより、はるかに納得ができる行動動機を持ち、人間的な強さと弱さを兼ね備えていて、決めるときは確実に決めてストレスを誘発しないギャンザのほうが人気がありましたね。
ギャンザの腕の件とかアバスの謎とかも詳しいことは判明しなかったり後半の展開を急がせたりなどを見ると打ち切りかなと思うけど、キャラクター的(主人公側はいい子過ぎて、イデア側は悪い子過ぎて平面的)にアレ以上話を広げることは難しそうだったから好判断に思えます。
連載誌も連載時期も被ってて一部設定や展開も似ている(主人公が敵の種族であり重要人物なので守った人間たちに弾圧される)ハーメルンのバイオリン弾きのほうがキャラクターの使い方のほうもうまかったりね。
こっちのほうは敵が小物過ぎて最終戦でも盛り上がりに欠けます。敵が倒すべき敵じゃなくてただの障害物のような扱いですからね。敵側のドラマも一切ないし11巻でもやや長く思えます。でもただで読ませてもらえますからね、今時のWEB漫画よりは遥かにマシです。