前田日明が最も輝いていた時代の漫画だね。当時(昭和61年前後)は、猪木がエースの時代が長く続いていて、マンネリ感は少なからずあったよね。それに当時、プロレスファンは、猪木の後継者になれるのは前田しかいないと思っていたからね。だからあの当時、猪木vs前田、やって欲しかった。
それと、猪木にあって前田にないものって何だろね。猪木には周囲の人間を許す寛大さがあるよね。新間寿や大塚直樹を許してるからね。前田は、猪木のような寛大さがないね。
もう1つ、前田には、猪木にとっての坂口征二とか新間寿とか大塚直樹のような存在がいないよね。前田には、片腕と言うか懐刀と言うか、まあ側近と呼べる人物が誰もいない。みんな離れて行ってしまって、結局はいつも前田独りぼっちになってるよね。見ていてみっともない!
一連の異種格闘技戦で戦いの可能性を広げたのが猪木なら、総合格闘技を世に定着させたのが前田なんだよね。前田が世間であまり評価されていないのは、彼の人間性に問題があると思うな!