ドラマ自体は悪くないのだが、ヒロインのキャラ設定がおかし過ぎる。社長令嬢からNo1ストリッパーへと転身する訳だが、ドラマの様なキャラ設定では成り立たないと思われる。特にドジでボーっとしている性格というのは無理だと思う。ところどころに【無知】かと思うシーンもある。No1ストリッパーであるならそれなりの能力を持っているべきだと思う。シーンごとにキャラの性格設定がコロコロ変わっているが、始まりの時点と中盤以降の時点のキャラ性格が違う。ドラマは意外な方向へ進んで行くのだが、【本家の嫁】作品の流れを思い出してしまった。さて、【妻は元・・】だが、ドラマの作り方には二つあると思う。常識的とアンバランス的というものかもしれない。社長令嬢からNo1ストリッパー、そして献身的な病床の父思いというから、少なくとも、このヒロインは【出来るキャラ】でなければならない。ドジでボーっとして無知という設定にするには基本的背景からしてヒロインの両親も本人も馬鹿でなければ釣り合わない。ところが、ところがである。【出来るキャラ】設定にすると【キャラの行動範囲が広がる】という【作家泣かせ】になってしまうのである。馬鹿なキャラであれば【狭い範囲】という限定的なシナリオ設定が描けるのである。このドラマでは作者がどう考えたかは分からぬ。常識的に描かれたなら、この作品は素晴らしいものになっただろうと思うと残念ではある。