このドラマは、とても素晴らしいシナリオだった。料理によって【相手を感動させる】或いは【屈服させる】と言うようなテーマではなくて、それに至るプロセスの結果、【感動した】と言うシナリオになっている。また、関わる関係者達への気遣いと言う面でも、見事なヒロインを描いている。ただ、不満は、もう一人の女性料理人【原】が出てきたが、中華料理の場面で失態を晒している。一流料理人となっているが【設定ミス】であろう。ヒロインによってその場を救われた以上、絵柄から見ると気の強い女性のようであるから、【貴方になど負けない】という捨て台詞くらいあってもしかるべきだったかと思う。【対抗心】というものだろう。しかし、料理勝負マンガになったら【面白くない】。このままヒロインのキャラ設定をブレさせず続編があったら楽しいだろうと思う。何となくだが・・【ゆめ色クッキング】というドラマの延長線にも思えて微笑ましい。【魅惑のレシピ】は、恐らく、料理がメインではなく【人との繋がり】がテーマなのだろうと思う。だから、読後感は幸せな気分になれる。