毎年死ぬでしょう 夏に子供が車の中とかで。
五十度とかになるのよ車の中。
毎年毎年死ぬのに何故そんなところに子供を置くのか訳がわからない。
そんな母親見つけたらぶち殺してやろうと思った。
あたし割と常識のある両親に育てられて 普通に教育も受けて それがあたり前だと思ってた。
でも……本当に知らない人がいるのね。
教える大人がいなかった
そんなこともあるのね……
ただひたすら無難に生きてきた冴えない銀行員・祐一が、売人から麻薬を奪取して逃亡中のデコトラ運転手タイヨーと成り行きで逃避行するはめに。子供の頃に父親が不倫相手と心中してから、母親の「何もしないで」という口癖に呪縛され、人生に目的も意味もなく無難に生きてきた祐一が、正反対のタイプのタイヨーとの波乱万丈な逃避行で生きる喜びを発見し、生まれて初めて出来た友達への撞着の念を強めていく過程がもう最高にいい。
一方のタイヨーも妻子を亡くしたトラウマを抱え、痛々しいほど愚直に自分を責め続けている。
タイヨーが語る亡き妻子への思いが胸に迫る……。
二巻は後日談的な内容になってますが、一巻では未登場の祐一の妻・美春が最高に男前でいいキャラしてます(笑)