家柄、容姿、頭脳、どれをとっても非の打ちどころなし。
誰もが憧れる警視庁キャリア、壇浩輝。
しかし彼は数多のいかれた犯罪者たちをも軽くこえる狂気の持ち主でもありました。
第一話「JESUS CHRIST! このシーン傑作だぁ!」が何より最高。
彼の言う所の「善行」を「その絶望(かお)が見たかった」の
きめ台詞とともに笑顔で無邪気に済ませる姿に一話惚れ。
ストーリー中の事件はかなりえぐい描かれ方をしていますが
この作品はあくまでも壇さんの美しさ、残虐さ、そしてお茶目な姿を
鑑賞するための物語ではなかろうかと思います。
これからも、その悪夢のようなダークヒーローぶりを余すところなく
見せて欲しい。
けれどいくら善行を重ねた所で壇さん唯一の望みである
「天の国で愛する友との再会」は叶わないでしょう。
せいぜい上界から「彼」に見下ろされるのが関の山ではないでしょうか。
壇さんが最後に行き着く先は、間違いなく自身が手をかけてきた
人間たちと一緒の場所でしょうから。