……う…ん、何て言いのかなぁ、この『最終教師』は…その…、ストレートに言ってしまえば(良い意味で)変な物語だね。物語の中には(キャラ同士による)人間ドラマがあったりする訳でなく、とにかくヒロインと学校を支配する茶羽願八との戦いがメイン。また、この茶羽願八が物語の面白さを引き出させているキャラなんだよね(笑)。プロレスのポジションで言うのならば、“ヒール”なんだけど、茶羽は憎めない奴なんだよなぁ…。ヒロインを倒すのに色々と悪知恵が思い付いて、(それを)実行するんだけど、しくじってばかり(笑)。物語の中では“悪役”という設定なんだけど、茶羽は読み手に対して嫌な感情を与えるような“ガチクズ”でなく、“コミカルな悪役”なんだよね。で、この『最終教師』は、(上記に挙げた通り)人間ドラマがあったりする訳でなく、茶羽が憎めない悪役故に残酷かつ不快な描写がある訳でないから、肩の力を抜いて読める作品だね(笑)。しかし、茶羽が脱走した研究所、“結婚式場”ということになっているけど、建物の外見からにしてどこをどう見ても“結婚式場”というのには無理があるよ…(-_-;)。というか、刑務所みたいな大きくで頑丈な門がある結婚式場だなんて怖いだろ(笑)。いや、仮にそんな結婚式場が実在するのならば見てみたい気もするね(笑)。