うさきこうさんの "実話" エッセイ漫画です。もっと表紙に「実話エッセイ」だということを大きく書くべきだと思うんですよね。表紙だけ見てただのBL漫画だと勘違いされる方(レビュワーさん含め)も多いと思います。概要欄には書いてあるけど読まない人は多いので。ぶっちゃけ絵や漫画の描き方そのものは上手くはないですが、実話BLは波真田かもめさんの「たとえばこんな恋のはなし」しか知らなかったので、本作の存在を知った時は衝撃でした。合冊版の巻末には写真付きで作者インタビューも載っています。ちなみに作者は2022年7月にコンビニで15歳の少女に男性の下半身の画像を見せた疑いで逮捕されていますが、こうさんはバリネコであって、ゲイの方の中にはミソジニストの方もいらっしゃるので、彼もそうだったのかもしれません。エッセイ漫画を多数執筆されている両性具有(半陰陽)の新井祥さんと3年前にご結婚されていて、現在は幸せに暮らしてらっしゃると思います。LGBT+について学べる新井祥さんの「性別が、ない!」はスキマで大量に無料で読めますし、特に「性別がない夫婦性活 ~ゲイと中性のアッチの話~」は、新井さんの凍り付いた心を10年間かけて見事に、見返りを期待しない愛と忍耐で溶かしてくれたのが こうさんだった、というすごく良い話だったので、多くの方に読んでほしいです。