第二次世界大戦がそれぞれの国の立場からどう判断していったのかをわかりやすく描いています。
日本がアジアの欧米諸国による植民地支配解放を主張しても、現地の支持が全く得られなかったのは理由や、戦争に突き進めば日本が自滅することを見据え、戦争に反対して行動した人のことも紹介されています。
ポツダム宣言案を米英各国から示され、戦争に負けるのは明白なのに自らの責任追及を恐れて、国民が根をあげるまで戦争を継続するべきとした御前会議のメンバーの描写には、この戦争の本質を見た気がします。
昭和天皇の言動も描かれている貴重な作品です。
安部内閣の北方領土二島返還の願望が先走りしている昨今、ちょっとした予習に最適な作品です。