最新作「灯台守とかもめの子」が話題になっているものの、絵柄が好みではなかったのでなかなか読む決心がつかず、まずは某サイトで4000点越えというメガ高得点を叩き出している(同著者の)本作の方が気になり読破。アーミッシュについては、たまたま興味ある分野(世界の不思議な民族)なので知ってはいましたが、ラムスプリンガは知らなかったので事前にググりました。本作で彼らについて知らなかったことがたくさん知れて良かったです。80年代のアメリカが舞台なので、知ってるミュージシャンや曲名がいっぱい出てきたのもムネアツ。素晴らしいヒューマンドラマとして楽しめました。みなさんとはおそらく感動ポイントが違いますが、私の琴線に触れたのはベネット氏が街を出たという身の上話のとこ。自分の人生とカブったので涙が出ました。攻めが20歳にしてはやけに子供っぽいうえにすぐ泣くキャラなのは、情報が遮断された特殊な境遇だったし、最後の展開の都合上仕方ない面もあるなとは思いましたが、やっぱりそこと、絵柄がネックで萌えにはつながりませんでした(成人男性は "一般的に" そんな簡単にしょっちゅう泣かないので。方や、攻めやダニーの涙に異論は全くありません)。でも年下わんこ攻めがお好きな方にはたまらないと思います。BLカテゴリにとどめておくにはあまりにも惜しい、名作と思います。