表紙のライトな雰囲気とは裏腹に結構深い作品です。誘われれば誰でもokのクズな親友とセフレ関係にある、恋愛を馬鹿にしているビッチな主人公が恋愛関係というものの大切さを知るお話。加えてクズを好きな“彼氏”との3人の世界ですが、三角関係とは違うので、そこら辺はドロドロしません。主人公の心情が丁寧に描かれていて読み応えがありますが、クズやビッチが苦手な方は全く受け付けないかもしれません。倫理観はお留守です。購入前の方に愚痴って申し訳ないのですが、この作品、クライマックスの決め台詞に全く説得力が無くて、なんとも残念なんです。それお前が言うか。それさえ無ければ星5でも良かったかも。すみませんでした。同時収録はちょっと病んだ短編2作品。過不足なく描かれていて物足りなく感じることなく完結しています。