BL史に残すべき名作と思います。DK同士で、軍関連の学校における「士官養成コースの騎士x技術開発科のルームメイト」、スパダリ溺愛。私の記念すべき初ARUKU作品で、読んだ当時はほんっとーーーーに衝撃でした。BLの概念を根底から覆された。人の顔を見ても認識できない悩みを抱えている人は実際に存在し、その症状は「相貌失認」と言います。顔のパーツは見えているのに、それをひとつの顔として結びつけられないので、重度の症状になると、親しい人や有名人も区別がつきません。その割合、なんと100人に1人と言われています。これを踏まえたうえで本作をお読みください。タイトルのナイトは夜でなく「Knight(騎士)」で、ファンタジーBLです。えrなしでもokな方向けですが、あってほしい派の私でも本作は間違いなく神作でした(←これが覆された点ね)。個人的に実在する霊能者による実話マンガ(音羽マリアさんシリーズや斎(いつき)さんシリーズ)が大好きなんですが、それらの中でも何度も生まれ変わって運命の相手を探す話というのは実際にありますから、本作はいろいろと合点のいく内容でした。泣けた。うまくファンタジーに落とし込んでらっしゃる。さすがARUKUさんです。女装・いじめ描写・自○描写・虫描写・刃傷沙汰アリなので、それらが地雷でない方向け。ARUKUさんはよく絵がマイナス評価につながりがちですが、本作は美麗な整った攻め顔が時々拝めるため、著作の中では私的にはセーフどころかかなりokでした。この頃の絵柄が一番読みやすいし、キレイ。あとバクが可愛いし、魔物が「宇宙家族カールビンソン」の「げしょ」に似て可愛い。好きな言葉:「背負った罪が深いほど美しい花を咲かすのかも」「恋をすると強くなる」