怪人二十面相を土台にした、沙槻さんの「艶めく闇と溺れる光」は絵のキレイさ・ストーリー&設定・キャラ見た目&内面・えr全部良くて私的神作オブ神作なんですが、本作は正直、タイトルと概要欄読んで「えrに全振りしたえrえr系かな?」と勝手に想像して、手は出しませんでした。でも30%オフになってたので読んでみると、えrいけどえrいだけじゃない!まさかBLで量子論の多世界解釈にお目にかかれるとは思いもよりませんでした!ググっても大半の方はなんのこっちゃだと思うので、詳しくは本書を読んだ後でナ〇キマンさんのチャンネルで多次元理論関係の動画をご覧ください(それでもちょっと難しいけど、ぜひチャレンジしてみてほしい。ちなみに実在する霊能者、音羽マリアさんのスキマ無料漫画でも描かれてましたのでぜひそちらも。「いつでもその時代のその地点に戻れるように、しるしを付ける」別の霊能者さんの話もその有料版最新作でありました)。沙槻さんの作品は壮大な世界観やその膨大な知識量にいつも驚かされますが、今回も本当にそうでした。チームでやってらっしゃるのかな?いつも一人ですべて考え出されているのなら天才なのでは・・・。内容は少し難しいけど、とあるレビュワーさんが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で過去をいじったら写真から自分が消えそうになるアレ、と表現しててしっくりきました。あと「観測者」は、俗にいう霊能者の中でも例えば水晶などで意識を集中すればいろんな事象を見通せる千里眼の持ち主、とお考えください。そして相変わらず絵は超絶美麗です。個人的に一番好きな絵柄のベスト3に入ります。ぜひこの割引の機会に読んでみてください。ものすごいおすすめです。「イッて旅して恋をして(合本版 79p, 276円)」が作中に登場した別CPがメインになる続編で、描き下ろしでいろんな設定や後日談も読めるのでそちらもぜひ。