始めはサスペンスチックだったが、途中からは性同一性障害の悩みを抱える複数人の個性のあるキャラを1人ずつピックアップしつつ『妊娠』の問題を絡めて話が進んでいくのは当事者ではない私ですら深く悩やましい案件も抱える苦しみを感じました。
主人公である「薫」は男になりたい女で、『男の身体になるために手術費』を稼いでいる中で理解してくれる仲間が出来て。親とのすれ違いを最後には解消されるのだが……。最後の最後で手術するを悩んでいる姿は【認めて貰えた】気持ちで満足してしまったからなのかな?と感じましたね。
複雑な心境だと意固地になったり、または揺れ動きやすかったり。今の世の中が少しでも過ごしやすいと思える環境であればな、と思いました。