おそらく70年代に描かれた作品を2012年に電子で発行したもので、いろんな主人公の初恋が描かれたシリーズもの短編集です。ミステリーも超常現象も人外も全く出てきませんが、全部曽祢さんらしい楽しさ・可愛さ満載で(特に服がめっちゃレトロ可愛い!)、絵柄も「手錠は〜」(←絵柄が古すぎて買わなかった)や「8月7日~」(←他サイトレビューで表紙の絵柄は1 or 2話しかないと知り、同じく見送った)ほど古くなく、試し読み部分(←ギリmy許容範囲内)以降の絵柄がずっと続くので個人的には満足です。以下注意点/見どころ:
①各話がかなり短めで不完全燃焼感募るものが多く、とても残念。当時の掲載雑誌の形式なのでしょう。
②表紙に似つかわしくない悲恋がいくつか含まれます(予告なしに来るからびびるw)
③「氷の城」に収録されている「ふたりの街角」は、本作2巻に入っている1作品の絵柄を修正したものです。どちらも良い!マニアには美味しい。
④まさかの百合アリ!当時かなり珍しいのでは・・・他にもジェンダー役割にとらわれない痛快な描写が多々あります。さすが曽祢さん・・・素晴らし。
以上、本作のレビューはネット上にほとんどないようなので、ぜひ参考になさってください。終わり方の不完全燃焼感と悲恋率の高さで★かなり少な目ですが、私的にはオススメですよ!