毒虫小僧

完結

タグ: ホラー 少女漫画



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書籍情報(少女漫画)

著者: 日野日出志

カテゴリ:少女漫画

出版社:ゴマブックス

最終更新日: 2016年3月4日

主人公の名は日の本三平。「何をやらしてもだめな子供だった」と言われ、クラスメートからは嫌われ、いじめられ、家族からも冷ややかな眼で見られているが、全ての生き物を愛する心優しい少年。
ところが春休みに入る前日、突然吐き気に襲われた三平少年は自分のゲロの中に真っ赤なイモ虫のようなものを発見します。それを指でつまみ上げたところ、指をトゲで刺されてしまうのです。翌日から三平少年の全身が腐って溶けはじめて…。怪奇と叙情的な世界を独特のタッチで表現する、ホラー漫画家の重鎮日野日出志が描く「毒虫小僧」。


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2017年12月24日
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あくまで俺個人の感想だけど、本編はフランツ・カフカの『変身』を意識していると思う。
俺個人、カフカの『変身』を読んだことはないが、Wikiを通して(『変身』の)内容を調べてみたら、ある日突然人間から虫に変身した主人公が家族から迫害を受けるという悲しい物語であることを知った。
本編『毒虫小僧』はとある変な芋虫に刺された少年が、その毒(?)によって巨大な芋虫に変身し、家族から迫害される物語。
人間から毒虫に変身した主人公はかつて(人間だった頃に)自分を馬鹿にした人間を殺したりするが、本編のラストは良い方でない。
ただ、物語を読んでいると主人公の環境に対して気の毒にも思え、故に物語の終わり方は(ある意味で、主人公にとっては)良かったんじゃないのか、と解釈できなくもない。
元は人殺しなどできない優しいタチな主人公は、勉強や人付き合いは苦手で故に学校の同級生にはイジメられ、挙げ句の果てには家族から否定的な扱いを受けている。
これでは、たとえ根は優しい性分であっても本人が気が付かない内に心の奥底で“闇”を抱えてしまうのも無理はないと思う。
特に主人公の父親と兄の方は母親や妹よりも(主人公に対して)否定的で、父親が主人公が部屋でペットを飼っていることに逆上して、ペットを主人公の部屋から投げ落とす形で殺すシーン
は酷い、と思った。
たとえ勉強や人付き合いは苦手でも、値が優しい性分なところを(せめて)家族だけでも認めてやるべきだ、と俺は思った。

2017年12月23日

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