①表題作と②猫の短編が収録されています。①執着・ヤンデレ攻め。このキーワードだけで読む人を選びそうな本作。なのについつい「年下ロン毛白人さんx黒髪作家」という属性だけでポチリ(よわっ)。実は何年も前に試し読みしたことがあったんですが、執着・ヤンデレ攻めによるごくごく普通のBLかと思って、それ以降はずっと読まずにいました。でも読み進めてみると、なんと…ぜんっっっぜん違いました…ビックリですよ。この設定が使われたBLを他に1作知っていますが(鯛野ニッケさん)、そちらもほんっとーーーーに素晴らしかった。せつなくて、重くて、悲しい。でも最後は感動が待ち受けています。多くの方に読んでいただきたいです。舞台は英語圏のどこか、主人公はずっと「ユウ」と呼ばれてるので日本人か?と思ったら、綴りはYouri Ferries、つまり「ユーリ!!! on ICE」と同じで別綴り、ロシア系の男性名+スコットランド系の姓です。(でも「ペンネーム」であるという記載もあるので、ひょっとしたら日本人なのかも?)「ステアリング・アイズ」の頃より6年も前なので、やっぱり作画のアラが気になります(パースが…)。でも意外とコミカルなコマもあって良かったです。②同時収録の短編は黒猫が飼い主に焼きもちを焼くお話。猫好きにはたまらないお話でした。<注意点>①直接描写はないですが、攻めがいろんな女と寝てその日の宿と金をgetします ②飼い主が女性とキスするシーンあり。どちらも無理な人は回れ右です。それにしても、こんな素敵な話を描かれる方だったんですね。他の作品も読んでみようと思います。