子供の頃に読み大切にしていた一冊です。
先生のお人柄を感じる優しいタッチの絵と優しい心根の人々。ですがどの本もお話は切なく辛い人生を歩む主人公。短編であっても読後は涙が止まらないことが多いです。
こちらはそんな中でも比較的明るめで爽やかなお話です。時代設定は大戦後のウィーン少年合唱団。リンデングリーン(菩提樹並木)の中を駆け抜けた多感な少年達のお話がギュっと一冊にとじこめられています。
(ウィーン少年合唱団の日本公演がある時はチケットを取って彼らの面影を探してしまう程に)
正直言いますとシリーズの続きをどこかで書いて下さらないかと今現在も待ち続けています。