攻めの名前が「久世」なのでちょっぴりあの超有名作を思い出しましたが、まさしくあの作品の雰囲気を漂わせるような架空の場所・時代設定で、2組の兄弟にまつわる話、2CP出てきます。ろむこさん、今はすごくキレイな絵柄になられてて、「兄さんの友達」は私的神作なんですが、1巻の頃(2013年)はパースが・・・なので、普段なら絶対に手に取らない絵柄なんです。でも30%オフでもうダメだった、買っちゃうよね~、まんまと出版社の策略にハマるわたくし。2巻からは今の絵柄に近くなるのでご安心を。攻めは引きこもり、受けはホームレス同然で売りセン生活してたところを、弟(=攻め)の使用人になるために、攻めの兄(の代理人)に屋敷に連れてこられます。1巻だけじゃあ何が何だか謎だらけ、って感じで、ゲイとかノンケという概念すら皆無でいつの間にかキスしてるし、え、ユーいつ好きになったの?って唐突感パネェんですよ。2巻で謎が解け、不愛想な攻め兄がかなり優しくて良い人だということが判明します(ていうかメインの受け攻めよりこっちのCP(2巻表紙)がめっちゃ好き。ろむこさんこんな受けキャラも描かれるんだ・・・?)3巻は涙、涙です。こんなに泣かされるとは・・・。心に残ったフレーズ:「この世界の 全てのものに 存在する意味がある」ただ1点、"様呼びと呼び捨て" や、"敬語とタメ語" が発言者も相手も同じなのに混在してるのがめっちゃ気になります。「距離が近い使用人」感を醸し出したいのはわかるんですが、やっぱりどっちかに統一してほしい・・・。あ~それにしてもアップルパイが無性に食べたくなる作品ですねこれ。そして旅行したくなる。あと知らない単語がいくつか出てきて勉強になりました。てゆーか ろむこさん、絶対頭を洗ってあげる描写好きですよね?w えぇ私もですw 1巻だけ読んでで「ようわからん」と断念した人にこそ、3巻まで読んでほしいです。