冒頭の話の元ネタは確か60年代の終盤から70年代の前半にかけて発覚した『黒い霧事件』で(八百長に)関与した疑いでプロ野球から追放された元西鉄の投手、池永のことだね。池永が八百長に関与した疑いに関しては(今では)“白”ということになっているけど、仮に池永が『黒い霧事件』に巻き込まれることがなかったら西鉄の初代名投手、稲尾を凌ぐ名投手になっていたんだろうな、と思う。そういえば、作者は博多出身で確か西鉄の選手が登場する作品を描いていたなぁ。だとすると、作者は池永が八百長に関与した疑いでプロ野球から追放された事件を知った時は、相当ショックを受けたのかもしれないね。