スキマ

『アンドレス・ボニファシオ』のレビュー

19世紀フィリピンを舞台にした作品。スペイン人による統治は差別、偏見、そして「力こそ正義」にまみれたもの。だからこその独立運動も、弾圧や軍事力の差、仲間割れなど多事多難。それでも全身で独立を勝ち得ようとするボニファシオの姿には、やはり敬意を強く感じる。漫画としては、人物や状況などに分かり難さもあるけれど、[ホセ・リサール]の事実上の続編なので、そちらから読めばより理解しやすくなるかもしれない。(鋭意執筆中らしいので、応援の意味も込めて★1つ追加)
2025年4月11日
私はフィリピンに長く関わっています。ボニファシオは英雄のひとり(もちろん、一番はホセ・リサールですが)。漫画の形で、日本で知られていない革命家の人たちを紹介してくれるのは嬉しいです。ですが、ちょっと端折っている書き方がもったいない感じ。文化や風習が違う国なのもあり、時代も違うし、もう少し丁寧に描いてもらえたら理解しやすいのに… と思いました。続きも期待しています。
2024年12月12日
レビューフィルタ