『気まぐれ雲がとんできた!』のレビュー
人間なんて誰もがみんな悩みを抱えている。けれどもそれが若き日であれば、悩みに立ち向かえるほども明日が続くと信じられる…。この本に治められた作品たちは、悩める心が出会いと別れを通し、来る日へ向かって飛躍して行く様子を描いている。その丁寧な描写は、少女漫画らしい少女漫画と例えるに相応しく思えた。
2021年10月16日
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まだコンプレックスと言う言葉が社会的に浸透していない、40年前の作品だそうです。
コンプレックスで凝り固まった考えの人は、自分の考えを誰もが同じように捉えていると勝手に思い込み、自分と正反対の人に敵対心を持ってしまう傾向にあるそうですが...
どんなコンプレックスがあるとしても、実際に他人はそこまで思っていないし、興味も持たない。
構ってくる人はその人に興味があるからで、構い返してくれないから、コンプレックスを弄る。
この作品は、判り易く表現されているので、悩んでいる方は読んでみて欲しいです。
他の短編では、東京23区の東側で平行運転をしている、山手線と京浜東北線で出会う人々との何ともシュールで哲学的なストーリーが...
ただ、かなり古い作品のため、画風が馴染めませんでした。
2017年11月16日
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