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『ランド』のレビュー

最初は何やら不気味な先行きでしたが、人の死に対する本能、その本能感情で一つの節目がつくられ、社会の総意がつくられていくことなど大きなテーマの物語でした。 私は目つきが悪いからと捨てられたアンにシンパシー感じ行先を追いましたが、かなり後半になって父捨吉の成り立ちが分かった時に、アンを捨て自分の目を潰した彼の経緯と想いが察せられたので、同じ所が気になる方は最後まで読了をすすめます。
2023年8月12日
第20話までは、幻想的なストーリーと繊細な演出にどっぷり魅了されました。が、その後「実は現代世界でした」みたいな奇をてらう展開は勘弁してほしかった。ノスタルジーを感じさせるこの世界観にスマホとか出されると興ざめしてしまいます…
2022年8月23日
悪いドラマではない。只、ドラマの流れが#3まで見ないと本体が分からないという設定だった。ヒロインが鳥に乗ってみた景色は高度文明社会だろうが、この時点では布石だった。時代的な世界の文明とが交錯しながら描かれる。高度テクノロジーが生み出した【仮想現実】が絡んでいるのかは4巻以降を見ないと分からないようだ。
2021年6月26日
その村では人は50歳で必ず死ぬ事になっている。 民俗学を下敷きにした話。舞台は四ツ神なる巨大な異形の存在が山に鎮座し里を監視する世界。その世界に住む人は50歳で必ず死ぬと定められている。 類似の傾向をあげるなら小説では「新世界より」、漫画なら「キミのカケラ」だろうか。江戸~明治あたりの近世日本かそれをモチーフにした架空の世界かと思って読み始めたらエゴやルールなどの外来語が普通に出てきて「ん?」となる。 その違和感こそ後々生きてくる重大な伏線であり、一巻ラストの驚愕の展開に繋がる演出が憎い。 主人公の杏は好奇心旺盛なお転婆娘、常識とされている事物や現象、固定観念に「なんで?」と純粋な疑問を持ち、その謎をとことん追求する姿勢が逞しくも魅力的。ころころ表情が変わってとても可愛い。 知命とは何か、四ツ神とは何か。 謎がちりばめられた不気味な世界観に引き込まれる。 この世界の人々は山に囲まれた世界で一生を終える、がんばってがんばって生きて死ぬ、そしておしまい。 だがその世界の実態が目に映るモノとまったく違うとしたら? 自分が生きる現実が真実じゃないとしたら? 絶対だと思っていたこの世の外にもう一つ別のリアルな世界があり、自分たちの世界がミニマムにしてコンパクトな実験場、マイノリティの流刑地だと判明した時、杏たちは存在の唯一性を失わないでいられるのか…
2019年12月20日
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