『アルキヘンロズカン』のレビュー
前に別の作品を読んでその内容に『凄い』と思った。それでこの作者さんが描いたものを少しずつ読むようになったのだけど、今のところはハズレ無し。この［アルキヘンロズカン］はその原点で、作者が実際に四国のお遍路道を歩き、リアリティーショー的な漫画に仕上げたもの。内側から見た巡礼の旅と、そこに集うさまざまな人々の姿には流石に迫力が満ちる。人間であればこそ付きまとう数々の迷い、妄執。それらとどう向き合うか？ 得られない答えを求め、変わらない現実を覚悟して、それでも歩き続ける人々の姿を見事なまでに描ききってその点やはり凄いと思う。
2022年6月9日
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