大市民日記

レビュー一覧

ぶっちゃけ年寄りの作者が「俺の過ごした昭和時代こそがサイコーだったぜ?漫画」説教ばかりだが、実績のある漫画家のいうことだけあって唸らされることも。説教の合間に出てくるB級グルメが、やたら旨そう。白菜鍋は伝説級の旨さ。ビールを氷で、もこの人の影響で虜になりました。飴とムチの漫画。説教大嫌いなゆとり世代はお断りの激辛漫画。取り扱い注意作品。

西洋文化まみれの日本を嘆きつつ、白ワインやらギターは愛して止まないという矛盾

大秀作。
貪るように読んだ。
テレビゲームで育った昨今の若いオタクの漫画家が描く、絵は小奇麗だが他には見るもののない作品と比べると、酸いも甘いも噛み分けたベテランのこの高齢の漫画家が描く本作は、確かな中身を備えた読み応えある。
池波正太郎のエッセイを彷彿とさせる作者の雅を解する心、美意識の高さ、粋な過ごし方などは、殺伐とした感性で虚ろに生きる現代人にとって良き範となるに違いない。
国益を考えない無能な国のリーダーや軽挙妄動する大衆を手厳しく批判する筆致も小気味よい。
この国にもまっとうな人間がいたのかと心強い。
難を言えば、日本をアジアで一番の民族とみなす帝国主義的な自惚れが鼻につく点と、欧米人を成熟した民族とみなして未熟で幼稚な日本と対比させているが必ずしも欧米が理想だとは言えないであろうという点と、藤原正彦氏に対する批判が氏の外見をあげつらうといった皮相的なものであるということ。

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