大市民日記

レビュー一覧

飲み食い特に自炊のB級グルメについてのこだわりと思い入れは読んでいて好ましく楽しい。「美味し!」に説得力があり自分でも紹介された簡単なレシピを試してみたくなる。
だが日本の社会情勢、経済、政治、文化に関する説教めいた自説はいただけない。分析が的外れでうすっぺらく、一般化が非常に粗雑で、単純な論理破綻もままある。要は「わしが嫌いなもんはすべてダメなもんじゃ!」という単なる好き嫌いの域を出ていない。
飲み食いの描写の楽しさとそれ以外の自論のダメっぷりのギャップがはなはだしく、その点でビミョーな読み応えのある漫画だと思う。

2018年6月14日× 違反報告
6

ぶっちゃけ年寄りの作者が「俺の過ごした昭和時代こそがサイコーだったぜ?漫画」説教ばかりだが、実績のある漫画家のいうことだけあって唸らされることも。説教の合間に出てくるB級グルメが、やたら旨そう。白菜鍋は伝説級の旨さ。ビールを氷で、もこの人の影響で虜になりました。飴とムチの漫画。説教大嫌いなゆとり世代はお断りの激辛漫画。取り扱い注意作品。

2017年9月10日× 違反報告
12

西洋文化まみれの日本を嘆きつつ、白ワインやらギターは愛して止まないという矛盾

2017年8月16日× 違反報告
1

大秀作。
貪るように読んだ。
テレビゲームで育った昨今の若いオタクの漫画家が描く、絵は小奇麗だが他には見るもののない作品と比べると、酸いも甘いも噛み分けたベテランのこの高齢の漫画家が描く本作は、確かな中身を備えた読み応えある。
池波正太郎のエッセイを彷彿とさせる作者の雅を解する心、美意識の高さ、粋な過ごし方などは、殺伐とした感性で虚ろに生きる現代人にとって良き範となるに違いない。
国益を考えない無能な国のリーダーや軽挙妄動する大衆を手厳しく批判する筆致も小気味よい。
この国にもまっとうな人間がいたのかと心強い。
難を言えば、日本をアジアで一番の民族とみなす帝国主義的な自惚れが鼻につく点と、欧米人を成熟した民族とみなして未熟で幼稚な日本と対比させているが必ずしも欧米が理想だとは言えないであろうという点と、藤原正彦氏に対する批判が氏の外見をあげつらうといった皮相的なものであるということ。

2017年8月8日× 違反報告
2

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