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『ふたりめの神話』のレビュー

すごい。良質なサスペンス映画を一本見終わった後のような満足感が得られました。1985年の作品ですから、本作は曽祢さんが中国で一人っ子政策が敷かれるのを予測して描いたのではなく、その政策(1979年から実施)や映画『赤ちゃんよ永遠に』をヒントにして描かれたものです(wikiより)。長編の曽祢作品には珍しく、3人の男の子(15歳)の友情 etc. もしっかりめに描かれています。しかもその内の1人が黒髪のくっそイケメンでとてもよろしい(そこかぃ!w)。アラビア語圏で用いられているアスランという人名は、ライオンを意味するトルコ語から輸入された外来人名で(「アルスラーン戦記」もそうですね)、作中でもライオンの比喩描写があります。そこまで調べ上げてこの作品を描かれた曽祢さん、相変わらずすっごい・・・。単行本がかなり安かった頃の値段なので、定価で買っても440円×2巻です。ぜひ。
2023年5月15日
「未来の世界では、子供は一人しか産んではならない」って、それ、中国の“一人っ子政策”じゃねぇかよ。この『ふたりめの神話』って、今からだと昔の漫画だよね。未来の世界では人工が増え過ぎたあまりに一夫婦、もうけても良い子供は一人まで。まさか、作者は中国で一人っ子政策が敷かれるのを予測していたのかな? 漫画の中で敷かれる政策は世間では「あくまで漫画だけのこと」って片付けられることが多いけど、この漫画の中で敷かれている政策が、中国で一人っ子政策として実現するんだからねぇ…。漫画とは侮れないものよ…。
2022年5月14日
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